2017年10月15日

 仲良し3人が選んだ楽譜3つ 蔵我楽蔵書 「きっと演奏します!その時はお知らせします!」 

10月14日(土) ストラスブールで学んだ舩津美雪さん(オーボエ)と染田真実子さん(チェンバロ)
前半はややレクチャーぽいものでしたが、 c-dur  c−mor が如何に感情や曲想を支配しているかが
改めて実感できました。後半はヘンデル オーボエソナタ  HWV 366
 フランソワ・ドゥヴィエンヌのクラリネットソナタ
 これはストラスブールで出会った女性音楽家の編曲になるものをオーボエで演奏。
 舩津さんと対称的な染田さんは寡黙なのがまた笑をとって空気は上昇。
彼女はチェンバロの現代曲も勉強して、今回もいわゆるミニマル音楽を披露しました。
  休憩の後、3人で、蔵我楽とは、くらがらくシリーズの趣旨をお話し、これまた困難もありましたが、
「ほっと墨彩オランダ・ベルギーこころ旅」を買っていただけました。買ってくださった方に招待券をおまけにつけたのですが。
其の方が行けないとのことでしたが、どなたかいらっしゃいませんかと訊いたところ、有効にギタリストSさんが行かれることに。そして、初めてこられたギター好きの方がこのサロンを借りて弾き合い会をしたいと声をかけてくださって、パンフレットをお渡ししました。すぐ側にいるギタリストのSさんを紹介して、お互いにお名刺交換されていました。こういう人と人がコンサートの後で、だんだんと打ち解けて自由にお話が弾んでつながっていただくのを見ているの、結構すきなのですね。私って。サロンだからできることではないでしょうか?

みなさんが帰られてからは、同じストラスブール仲間で、チューバでバロック演奏を続ける服部祐介君と3人が、くらがらくの蔵書印が付いた楽譜(バロック)を前に目が輝いていました。
 服部君は、ファン・エイクのリコーダーソロ 天国の笛 全集の VOL.2 を「チューバで吹きます」と言ってくれるではありませんか? 舩津さんは、ドゥヴィエンヌのソナタとブランデンブルグの編曲譜(リコーダー又はヴァイオリンと通奏低音) 染田さんは、カステッロのソプラノリコーダー又はヴァイオリンと通奏低音の二つのソナタを選んで、「平井さん、きっと演奏します!演奏するときは、お知らせします!」
IMG_7485.JPG
IMG_7485.JPG
IMG_7487.JPG
IMG_7489.JPG
posted by きりん at 23:10| Comment(0) | サロンコンサート&公開レッスン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月26日

寺神戸亮さん×チョー・ソンヨンさん 11回目のコンサートと胡桃庵古楽道場 公開レッスン

 二度 三度 書いています。三年ぶりに来ていただいた寺神戸さんとチョーさん、ありがとうございました。
ちょうど寺神戸さんが、小さなスペースを捜しておられたのが、2007年夏、私が札幌のPMF音楽祭へ参加していたときでした。スイス留学から帰国して下り立ったYさんが、サロンを手伝いたいと訪ねて、一緒に古楽道場をしようと始めたばかりのときでした。「あのプティット・バンドのコンサートマスターの寺神戸さん?」サロンをする前に、世界の古楽界の双璧が「いずみホールに来てで聴いていました。日本人が入っているとは知ってはいたけれど、日本人でコンマスに抜擢されてることが、有田さんより次の世代が活躍してるのだなと思っていました。クイケンファミリーの録音は、有田正広さんやグスタフ・レオンハルトや、ブリュッへン、フォン・ハウエと重なって大抵の CD、LPがありましたので、「 御請けしますって、 Uさんに御伝えしてね!」「平井さん、本当にいいんですか?」「ええ、いいわよ!直感。いずみで聴いてサインももらってるから。ヴァイオリン素晴らしいし、人柄大体わかるし!」「了解です!平井さんありがとう!凄い人を呼んでくださって・・・・・」
それから、ちょうどヴィオロンチェロ・ダ・スパッラというバッハ時代のごく短い間に演奏されていた肩にかけて演奏する楽器の復元もので無伴奏チェロソナタ全曲をされました。各地で広めたいという時と重なって、スパッラでまたあるときはヴァイオリンと持ち替えての企画となりました。
 2017年までのコンサート記録(別表)を参照ください。
 ノワ・アコルデのノワはフランス語でクルミという女性名詞。 それで胡桃庵古楽道場という公開レッスンを寺神戸さんのコンサートには、ほぼ毎回していただいたのですが、チェンバロの故芝崎久美子さんの次に来られて首都圏の古楽演奏家の方たちに、当人の予想以上に広がったようです。もちろん、古楽専門誌、音楽情報誌無料掲載をさがし、音楽大学、置いてくださりそうな近隣レストラン、カフェ、音楽家の方々へお願いして足を動かし廻り増した。手紙、FAX、電話だけでなく以前からパソコンはしていましたから、名簿つくりして、インターネット時代のツールがどんどん増えました。小さなサロンでも1000名以上の名簿になりましたが、転勤、実家へ帰られる方、メール・アドレスは変わるのが当たり前ですから、年賀状、9年間は暑中ハガキも送っていましたので、郵便料金だけでもはねあがります。忍耐だけでは、ダメで「まあ、いいか!外食しないように、服は買わないように。ブランドもの、好きじゃない私もの。」のスタンスで。
 豊中市の後援を取り付けたものの、当該部所のカウンターでは、市民にふれることもなく、そのころは、ホールや図書館、公民館へ、古楽なんてなんのこと?といわれそうな確立の低さでしたが、それでも自分で運転して館長さん、職員の方にご挨拶して名刺を渡して、名前だけでなく趣旨を理解してもらうことに重点を置きました。 まだチケットをとることは営利目的事業と見なされていたわが町行政の感覚でした。

 『後日談として挿入しますが。
 しかし2016年秋あたらしい市立文化芸術センター開館記念式典杮落し公演の前位から、随分変わってきました。首長がクラシック音楽が大好きということも影響があると思いますが、丁度サロンが開設した年に広くし明に音楽文化芸術を享受するための条例が発布されていたことが分かり、その記念式典に文化庁長官が自ら来場、長官賞が大阪府下の市町村で初めて我が町に贈呈されたのでした。10年の実りです。』
 
もちろん、関西、豊中、大阪、神戸、京都、奈良の方にひろがり、古楽の方、音楽通の方が九州、東北、札幌からも来てくださいました。今も古楽人口はモダンよりすくないですが、10年の間に、小さなサロンの数が大阪市内府下で随分ふえましたし、古楽の活動されている方がお仕事をもちながら、年に何回も演奏会をされるというケースが顕著です。
 その例として、ヴァイオリンのレッスンを受講された方の通奏低音でついてこられた、Yさんが「新幹線に乗っていっても受講できるような雰囲気ではなかったのに、寺神戸さんがノワ・アコルデに来られたから、私はチェンバロを再会しようって決心したんです。神様のような方が、一緒に弾いてくださるなんて、うれしっくって涙でてきました。それから、アンサンブルを立ち上げて、仲間と演奏会前の曲を見てもらえるんですから。有り難いです!」
  小さな音楽サロンの定義はできない、しても今は流動的なので意味がないということを音楽ライターの渡辺和さんが共著「コンサートをつくる。つづける。〜地域主催者はかく語りき〜」で書いておられましたが、それぞれ人生の半ばで、思い立ってつくられたことでしょう。
私もその一人です。何年かするうちに、大学ではできないこと、隙間を埋めたり、マッチングをして喜びを分かち合えたらいいな〜と感じたことの一つがこの胡桃庵古楽道場です。

  寺神戸さんの言葉 2017年9月18日のコンサートを終えて書いてくださいました。

皆様、ご来場ありがとうございました。そして主宰、サロンの女主人平井悦子さん、いつも楽しい交わりの会を催してくださりありがとうございます。いつも「うちはコンサートホールではない」とご謙遜なさいますがサロンというのは人の交流の場です。集った人達の間で知的な会話が交わされたり、また笑いに包まれたり。お馴染みの顔、初めての顔色々でしたが楽しいひと時をありがとうございました!

 
IMG_7345.JPG
IMG_7345.JPG
FullSizeRender-2.jpg
FullSizeRender.jpg
寺神戸 チョー2017.jpg

 
posted by きりん at 11:51| Comment(0) | サロンコンサート&公開レッスン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月23日

チェンバロで弾くハイドン、モーツアルトそしてエマニュエルバッハ 寺神戸亮×チョー・ソンヨン 2017  

台風一過の後、満員のサロンで、
チョー・ソンヨン(趙 誠妍)さん
以下は寺神戸 亮さんの当日の曲目解説より
◆J. ハイドン:クラヴィーア・ソナタ ト長調
Allegro con brio, Menuetto, Finale: Presto
1778年出版の6曲のソナタの第1曲。ソナタ・アルバムにも集録され
ているのでピアノを学ぶ人にはお馴染みの曲かも知れません。全体に明
るく楽天的なハイドンの人柄が滲み出ている名曲です。第2楽章メヌエ
ットのトリオ部分でのふとした翳りも秀逸。聞き慣れたピアノではなく
チェンバロからはどのような表情が引き出されるのでしょうか?
僭越ですが、昨日の感想。
チョーさんのやわらかい流動的なタッチと二段鍵盤の華麗な響きが、ピ
アノでは、表現出来ないものでした。当時は、クラヴィーアといっても
フォルテピアノだけでなくまだチェンバロで演奏される機会が多かっ
たのです。現代の室内オーケストラでハイドンのシンフォニーを演奏す
る場合、モダン弦楽器、管楽器の中では埋もれてしまうチェンバロの音
色を間近で聴いていただきたいとリクエストしました。初めての方、古
楽通の方も色々な方が来られていました。ハイドン、モーツアルトをチ
ェンバロで聴いてみることで、現代のチェンバロへの関心と演奏が広が
ることを願っています。欧米では、チェンバリストは、現代曲も委嘱作
品も含めて他のジャンルの演奏もされているようですね。


◆ W.A. モーツアルト ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ ニ長調
K.306
リハーサルは、座っては聴けなかったのですが、「なに!これは!」 明るくて
光輝くようなチェンバロ!ヴァイオリンの影になるところが、拮抗していました。
素晴らしい演奏だけでなく、演奏後のコメントもいただきました。曲目解説は、
プログラムに掲載しております。いずれ、ブログにも掲載したいと思います。
平井様、感想ありがとうございます。
ハイドンの後、モーツァルト:クラヴィーアとヴァイオリンのためのソ
ナタニ長調K.306 を演奏しました。今までにもチェンバロでモーツァ
ルトのソナタを弾いたことはありますが、「チェンバロもなかなかいい
よね。でもモーツァルトは本当はフォルテピアノ音や表現力の方を好ん
でこの曲を書いたにちがいない」と思うのが常でした。しかし今回はチ
ェンバロで微塵も表現力の不足を感じませんでした。それどころかむし
ろフォルテピアノよりも豊かな音量と響きでヴァイオリンもピアニッ
シモからフォルテッシモまでダイナミックを使い、音色の変化も含めて
十分な表現ができました。チェンバロは4foot も使ってのフル稼働でし
たが、8,8,4 のコンビネーションでもうるさくならずに輝かしさと豊か
さだけを引き出す技には感心しました。

最初の C.P.E. バッハ も普段中々演奏されない曲で ロ短調、ハ短調
ハ短調は父の大バッハのモチーフと酷似しているところを弾き比べしてくださって
みなさん納得。
 
寺神戸 チョー2017.jpg
posted by きりん at 03:15| Comment(0) | サロンコンサート&公開レッスン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする