2017年01月21日

久しぶりのお二人 今井信子さん 波多野睦美さんを聴いてきた

波多野睦美さんを聴いたのは、山本容子さんプロデュースの cd  「エンジェルス・アイ」 三人の素晴らしいソプラノ、メゾの中で、波多野さんを聴いて、どの方もビブラートのかからない声で、素朴な音楽ゆえに、発音から歌い方まで何もかもが美しいと印象を持った。
 波多野さんのは、宮沢賢治の「星巡りの歌」「モンセラートの朱い本」が一番印象に残っていた。
ザ・フェニックスホールで、エマ・カークビーとの共演だったが、何の遜色ない素晴らしいDUOだった。

 今回もヘンデルだけで後はシューベルト マスネー 、フランク、ブラームス とロマン派に加えて20世紀のウオルトン 三つの歌 がすごく好かった。第二曲目がシャンソンやジャズの要素を取り入れて、歌詞も皮肉っぽいところを波多野さんは、自由自在に表現して、ノーブルな個性もその反対の個性も自ら演じられる人だ。
 最後のブラームスも圧巻で深いところから歌いこなしておられて、二階の最後列で聴いていたので最後のこれにスタンディングで拍手した。
  この方は童謡から、可愛い子どものような声でも、モーツアルトオペラ イドメネオの息子イダマンテでも
どんな役でもこなせる日本では数すくない貴重な方。
 関西の波多野さんファンが講師として迎えて、ノワ・アコルデ音楽アートサロンでのレッスンが約二年ほど続いて二ヶ月に一回のペースで、盛況を極めた。プロ活動している方が殆どで、波多野先生名付け親の女性声楽家の音楽グループがすぐに出来て聴かせていただいた。サロンでも波多野さんにコンサートまでしていただいて、これまた一回公演では満席になって二回公演もしていただいた。

左は山本容子さんプロデュース「エンジェルス・アイ」の中にソプラノ、メゾ三人の中に波多野睦美という歌手がいることを見つけたのです。 「モンセラートの朱い本」より、宮沢賢治の「星めぐりの歌」の素朴だが
とてもクリスタルな魅力に飽きずに聴いていたのです。
右は作曲家ピアニスト 橋悠治 とのコラボ 「猫の歌」は神戸のショットバー&カフェライブで聴いたとき買ったもの。橋さんだけサインもらって、波多野さんにはチャンスがなかったのです。
内容は反骨あり多岐に亘る。
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2016年11月26日

Fazil Say ファジル・サイ ⇄ W.A.Mozart  モーツアルト F. サイ作曲「イスタンブール・シンフォニー」民族楽器が溶け込む大河絵巻のよう 飯森範親指揮 J.C.S.O.

 飯森範親指揮 J.C.S.O.定期 ファジル・サイ。 日めくりしてからの拙文。今日は友人と3人で終了後,盛り上がりました。素晴らしい演奏を別々の席で聴いても一緒に感動を分かち合えることはなんて幸せなことか?平凡な言葉しか出てきません。
歌劇「後宮からの脱走」序曲は、打楽器がトルコ風に活躍しますね。オスマン・トルコ軍の軍楽隊は脅威であったのが、トルコ趣味として音楽にも取り入れられてモーツアルトが成功した作品。
ピアノ協奏曲第21番 ハ長調 飯森シェフとは何回も共演しているそうで、サイ作曲交響曲第一番「イスタンブールシンフォニー」と納得のプログラム。日本センチュリーに新風が吹きました。今日は少し冷えましたが風はなく御堂筋は銀杏が沢山だったそうですが。
  サイは、生演奏を聴くのは初めてなのです。超有名曲ですが、こんなにも、ユニークで、楽しく、美しく、聴かせてもらえるとは! 
ジャズのように本当に頻繁にペダルを踏んでいるのか見えませんでしたが、やかましいのではなくて、ジャズのようにスイングしているかのように、「モーツァルトが、今ここに現れて、現代のシュタインウェイを楽しんで弾いてる〜」そう確信に近い体感をしました。第2楽章アンダンテは一転して、頭部から全ての汚れを洗い流してくれるような、ファンタジーに溢れて、オーケストラの上をスケートしているようで、胸キュンとなりました。 
第3楽章 アレグロ・ヴィヴァーチェ・アッサイは、またサイの独壇場で、オケを指揮しているかのように第一ヴァイオリン、チェロ側を見返していまして、力強く鍵盤を駆け巡りました。フリーの作曲家、ピアノの達人としてウィーンデビューと喝采を浴びた彼は、このように聴衆を楽しませたのではないでしょうか?
何が正統派かは、曲によって、日によって変わったかもしれないかなと思ったことでした。
  イスタンブールシンフォニーは、また軍楽隊のきついのかと思えば、第7曲、いろいろな曲想で、ネイという竹のような材質の細めで、尺八よりも繊細な音色の笛。ピッチが違うのでしょうか、二本取り替えてソリストが情景も内観を表現して、シターの小型を膝の上で、右手に銀色の爪をつけて弦をつま弾くカーヌーンという楽器は女性の華やかさも儚さも表現して、小型太鼓三つかをマレットでたたく打楽器奏者一人と各3人がソリスト。民族楽器を効果的にオケに溶け込ませて、情景や内省的情感を表現して、オケは、打楽器軍 チューバ、大活躍。でも軍楽隊の繰り返しではなくて、大河絵巻と言える素晴らしい演奏でした。フィナーレは、全てが波の向こうへ霞んでいくという最後でした。タクトは高く上がってゆっくり下ろされてから、👏👏夫々のパート、
をシェフが丁寧に讃えておられました。クラリネットソロの持丸さんの不思議なロングトーンが印象的でした。勿論盟友とも言うのでしょうか、サイも舞台下手からラフなジーンズで現れて、みなさん賞賛と満足の👏・
アンコールのトルコ行進曲は、サイ即興編曲版のようで、思わず笑いそうになりました。ヴィオラ、セカンドv n側がよく言える位置でニコニコして聴いてる楽員さんがいらっしゃいましたよ。同感なのだわ。お休みなさい。
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2016年10月30日

Les Vent Français このプログラム!酒井健治さんの「青いスパイラル」に乾杯。 高度な娯楽であり、管楽器学生の刺激!

 今年は、パスしようかなと思ったけれど聴いてよかった!以下は、勝手な駄文。音楽雑感です。
このコンサートを聴いておられた方、ご感想、間違いなどご指示いただければ幸いです。
 世界トップ奏者達が、木5を続けて聴かせるということが、中々難しいことなのに、このホールで毎年3回目も聴く事ができた。本当にこの五人は仲間なのですね。もちろん歴代フランス木管の伝統もあります。
パユは勿論、フランソワ・ルルーが今回もすごいのですが、
 一曲目のシュポア大五重奏曲 ハ短調 は木5のお手本ですね。フルートやクラリネット、ホルン、オーボエケースの若者が多いのも木5客層の特色。
 シュポアは、難なくこなしたというだけではもちろんないのですが 。2曲目のヒンデミット 「5つの管楽器のための小室内楽音楽」 に、びっくり新鮮さを感じました。 ”新即物主義”を提唱した曲ですが、エリック・ル・サージュのピアノがお見事です。彼は室内楽ピアニストであり、ソリスティックにメロディーばかりではない曲想ですが、超絶的な鍵盤運びでピアノが主人公のようなのです。 ヒンデミットは、後期ロマン派様式に反して、それを壊しながら、ピアノが機械的に超高速的に反復進行する上に、フルート、オーボエ、バソン、ホルン、クラリネットが夫々の音色で、名人芸を競う。また浮かびながら緩やかにワルツのように浮かんだり舞ったりして。
パロディー的に叙情性もあり、気に入りました(笑)
 もうパユ様も、ルルー様、オダン様、今年こそ覚えたいお名前 ラドヴァン・ヴラトコヴィッチ  Radvan Vlatkovic 様、ポール・メイエ様 素晴らしい。 夫々の音色、楽器の特性が遺憾なく発揮される名人芸です。 それが、大半を占めるといってよいと思いますから。 即物的な技術だけの聴き方はしたくないですよ。みなさんその中ですごく歌っていますから。

それが、3曲目。次のベートーヴェン の「ドン・ジョヴァンニ」”お手をどうぞ” による変奏曲で、
オーボエ フランソワ・ルルーがオペラのシーンのように歌いました。
 普通は、オーボエ2本とイングリッシュホルンで演奏されるところを
オーボエ、バソン、クラリネットで演奏。
ルルーが、表現力豊かに品を作って、バソン ジルベール・オダンとの掛け合いがとても楽しいのでした。
フランス独特のファゴットの一種(といっていい?)バソンは、メリハリがあって、とても柔らかく階段を上り下りできるので、こういう場面にいいですね(😃)今回、改めてオダンの力がものすごく左右していることがわかりました。
 サン・サーンスのデンマークとロシアの歌による奇想曲は、サン・サーンスと仲間で歴史的な演奏をしたと、プログラムにあります。フルート、オーボエ、クラリネットとピアノ。デンマークとロシアとイギリスの俗謡を取り入れたのだそう。もう一つ印象には残りませんで、私のキャパの問題でしょう。
今回、最も素晴らしい選曲、企画、演奏だったのは、2015年歴史あるローマ賞を受賞した酒井健治さん
(1977〜)の「青のスパイラル」レ・ヴァン・フランセのために書かれたもの。
  この賞は、ローマへ招聘されて、メジチ家の館に滞在して、作曲できること。メジチ荘から見える青空と鳥の羽ばたきのイメージが自然に浮かんでくる名曲でした。現代奏法を駆使しているが、表立ち過ぎず、鳥のさえずりの強弱をフルート、オーボエ、クラリネットが交互に、ホルンが大きな群れや空気感を表現していく。。。。。。酒井氏は、なんと5つの管楽器の特長をよく使っているのだろう〜!すばらしいすぱいらる。
 「鳥の 旋回」 という具象的であり、抽象的な表現まで、見事だ。
つまり、後半では、ホルンが右手の操作でピアニッシモで連続的に、細かにしかも高音で、ころころと旋回を続けるのですから。。。。 バソンも、そうです!
  ロビーで「あのホルンのピアニッシモのころころ回るような表現はどのように楽譜に?」と尋ねました。
『p とそのそばに!」だけなんだそう。「みなさんが素晴らしいので、いいものにしていただきました」そうですね。(^:^)
酒井氏は、その前にエリザベートの作曲賞を受賞した後、いずみシフォニエッタ大阪飯森範親指揮で演奏されていた方。今回、パユが作曲家を大きく手招いて、ステージの皆が賞賛。お互いに時間回数は少ないながらも信頼のコンタクトが取れているのでしょう。 
最後は、プーランクの六重奏曲 これも模範的大曲です。エリック・ル・サージュのすごさを再認識して、
5種の管楽器の名手たちにまたまた魅せられた一夜。
お隣の方と一致して、お互いに少しお話しながら、拍手をするのは、とても楽しいものでした。
  s 君とお母さんにも再会。 
また、市民オケオーボエ首席の方に声をかけられ、サイン会の行列をみながら、とれとれの感想を話しあってました。 
 
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posted by きりん at 16:09| Comment(0) | TrackBack(0) | コンサート聴き歩き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする