2017年05月20日

小さな歴史 

U  さんからサロンコンサートのことでお電話。18日のカラビス初演の話題になり、彼女は関心を持ってくれていたので、ラリーが続く。
さすがにズザナ・ルージチコヴァ女史を知っていて、録音で聴いたことがあるという。でも日本多分最後に来られたのが、97年11月4日のようで、生演奏をしらない世代だ。
そして、夫のヴイクトル・カラビスのこと、作品に触れられる世界情勢ではなかったのだ。ついこの間20年前のことではあるが、ベルリンの壁崩壊、ソ連消滅して8年たっていたとしても、作曲家が海外へ出てその演奏をするのは中々だったのだ。
  Uさんに、1966年ごろ東欧やソ連との関係など浅学ながら、民主化言論の自由のうねりがあった「プラハの春」が押しつぶされた時代に作曲していたカラビスサンたちのことを想像しながら話したら、「そうだったんですね」「私の青春時代、レニングラード交響楽団など東の音楽家が,折り畳み傘を喜んで何本か買っていったという話しを聴いたことがあるわ。楽器も品質がよいものを」
「オケや指揮者が国外にでられるチャンスはあるけれど、作曲家は出ても食べられないですからね。」
「そうなんですね」「 U さんは、オタマジャクシの裏まで、背景にも興味を持ってプログラミングするのが好きだから」「はい、そうでないとコンサートできないたちで」「それぞれの個性あるコンサートに歴史もきっちりとたたんで行かれたらいいですね」「カラビスのクラリネットソナタいい演奏だったそうでよかったですね」「はい。また違う人がカラビス作品を取り上げて演奏してほしいです」
「貸しスタジオだけでない、ちいさな歴史を伝えていただけたら。それがたんぽぽの綿毛のように空を飛んで広がっていくことを」
  ちいさなヒストリー。 個人自慢ではなく。DNA が沁み込んでるのか、 JUBUNNGA  という蛾があるようで、それも JIBUNNGA を育てている方がそうみえてしまうらしい。
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2017年03月26日

関口知宏 ヨーロッパ鉄道の旅 クロアチア編 回想 スタジオで 「考えない」「考えすぎない」のが流行の社会は果して?

悩む事が何かただ暗いマイナス思考なのか? 自分の事だけでなく、現代社会は、1200年前の社会よりもずっと複雑で共通の悩みや危険性を共有している。
その最大は、地域紛争。民族対立戦争と難民、領土問題。核兵器、原発、テロ、地球温暖化による異常気象。生態系の破壊。農薬、公害による魚介、畜産物の汚染。 グローバル時代の資本主義。投資株価の高低差による長者になる可能性と反対に経済破綻の可能性。
貴族社会の摂関政治と皇太子出産にまつわる物語が文学となった社会と現代では、職業の選択枝が極めて異なる。
 少子化と未曾有の生きなければならない高齢化社会。寝たきりでは理想とはかけ離れた最期をどう迎えるか。
今を生きるとは?20世紀の老齢化社会とは異なる家族、「無縁」社会に、オカルトではない、知性と倫理、便利であること=自由とごまかされていく社会に哲学を再構築しないのか?人はその人に添う幸福論が必要ではないのか?蛸の壷に入るような価値観ではなく。フランス革命の機動力、価値観であり、倫理でもあった、「自由
平等、博愛」は死滅していくのか。 ワイマール憲法がある日、ナチス政権によって骨抜きにされた歴史の教訓を知らないことの危険性。他国のこととは思えない「思考停止」とミーイズム。それをなぜ悪とできようか?「今を生きて、自分と似ている仲間だけで充足する高度経済情報流通社会。」発達を遂げた先進国の幸福度世界55位の幸福貧困率。
リベラリズムとは、単に好き勝手に自由を謳歌することではない筈だ。新自由主義高収入格差社会は、利己的高収入の獲得と消費で幸福の追求が価値となる。障碍者、弱者、人種民族差別、失業と貧困からアメリカンドリームはヘイト社会へと分断社会となる。音楽や芸術もまた利用される歴史的教訓。ナチ、ヒトラーに協力していたリヒャルト・シュトラウスはオペラ「カプリッチョ』を書いて上演されていたのだ。このオペラは詩人と音楽家に愛される伯爵未亡人が主役の大人のオペラであり、詩と音楽と何方が優位であるか、世界のごく一部で芸術至上主義が謳歌されていたのだ。実に同時代にナチス政権がヨーロッパを席巻し、アウシュビッツにガス室に送り込まれたユダヤ人で溢れていた。21世紀の2013年ウィーン国立オペラ座にて、この『カプリッチョ』を指揮しているのが、幼少時にナチスに父を祖母を家族を奪われ、音楽を真剣にするようになるめでは小言葉を発することができなかったマエストロクリストフ・エッシェンバッハであった。
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2017年02月18日

二月も半ば過ぎて「蔵我楽ーくらがらく」こと平井万佐治(まさはる)というクラリネット奏者の誕生日と帰天した日が近づいている。そして五月に。。。。

  今年は、生誕70周年に当り、2002年2月24日で15年メモリアルの日である。
光陰矢の如し。。。。。。 突然演奏活動を中止してからは、18年以上の年月が過ぎた。
音楽アートサロンなるものを、生前に作ろうと話し合っていたことを果たして、私も古希を迎えることができた。
 ところで、偶然なのか必然なのか、素敵なことになりそうなのです。2年ほど前に、残された楽譜を生かしたいと思って、94年プラハに行ったときにお土産に求めたチェコの作曲家の楽譜などを吹き手が亡くなって眠っているより、生かして下さる方に渡るのが一番好いこと!もうその時が来ている。遅きに逸することないように。。。と思い、いずみシンフォニエッタ大阪のソリストである上田希さんに差し上げたのです。彼女は現代曲を意欲的に演奏しておられるので適任であるとにらんで「いつか、ノワ・アコルデで、ここでこの楽譜を演奏してくださいませんか?」と言ってみたら、「はい、いつとは申し上げられませんが、平井さんの意志が伝わりましたので、ぜひ。。。。」という言葉をいただいていました。その間交流は記憶するほどにはなかったのですが、昨年末に上田さんから、コンタクトがあり、「来年の春にしたいと思っています。それでヴィクトール・カラビスの事をしらべましたら、奥様が1月に90歳のお誕生日を迎えられるようです。」ネットで早速しらべると何とナチの強制収容所に1941年〜45年までいて生還したとある素晴らしいチェンバリストだと分かってきました。ズザナ・ル−ジチコヴァーさん。 J.S. バッハの完全制覇して、ヨーゼフ・スークなどと共演録音もしている世界的なチェンバリスト。夫ヴィクトール・カラビスもソ連共産主義下で、優遇はされなかったようですが、チェコフィルなどクーベリック指揮で交響曲演奏されていることがわかりました。夫カラビスが2006年他界した後、カラビス財団を創立されたようです。上田さんに「この曲を演奏するなら、奥様のお誕生日前にお祝のメッセージを贈ったらいかがかしら?」と私。しばらくして、上田さんから「カラビス財団の女性から、奥様がとても喜んでおられて、財団のコンサートスケジュールにノワ・アコルデ音楽アートサロンさんで私がさせていただくコンサートを掲載するとのお返事がありました。」それで上田さんのご都合と照らして5月18日(木)19時から 〜 L'hommage 〜 あるクラリネット奏者の。。。。。
 という副題で上田希さんのクラリネットコンサートが実現します!
その元となったクラリネット奏者「くらがらくシリーズ vol.1」という冠もついてしまいました。なんだか、人生の中でおこる事、ミラクルな事は、自分の意志で動いているばかりではないような気分です。
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posted by きりん at 19:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする