2018年10月30日

オペラ『魔笛』こそ素晴らしい演出で、高校生に!園田隆一郎×京都市交響楽団 /新国立劇場合唱団 

『魔笛」は、メルヘン+コミック+教訓的+謎の多いオペラである。太陽を司るザラストラと夜を支配する女王は、宇宙のシンボルでもある。
 いつの年の一月、ウィーンオペラ座でのそれは、全く期待はずれだった。お席はバルコニーボックスの最後列だから出血の傷みはほぼなしだったけれど。手抜きそのもの。仏教のお坊さんのような学芸会ほどの衣装。ステージは何もイメージを膨らませる演出もなしだったトラウマがあり。
だからこそ壮大メルヘンらしいセンスのよい演出のものが鑑賞したかった。 この度は、平成30年度 新国立劇場製作の高校生のためのオペラ鑑賞教室関西公演となっていて、一般席は、ロームシアター京都メインホールの4階席のみ。だから、お値段は、交響曲を聴く程度。演出・衣装も東京の一般公演と代わらないとのことなのでますますよくて青少年から本物に接して深い感動を体験して欲しい。年寄りは、天井桟敷でも全体が見えるので、十分でした。
  南アフリカ出身のウィリアム・ケントリッジの繊細で、美しいモノクロといってもよい木版やエッチング、昔のサイレント映画を想像させるセピア色の舞台画面の演出とキャサリン・メイバーグのプロジェクション技法によるコラボに目を奪われた。
  耳=音楽100%で評価する方には、そこまでしなくてもという感想を持たれたかもしれないが。
 序曲がはじまるや、銀色の☆が連続に繋がって、鳥の絵柄となって二羽が籠から解き放たれて変幻自在。天体図や望遠鏡にカメラ・オビュスキュラなど17世紀には既にあったものが透明の幕に次々と描かれて、歌手の頭部と繋がったり離れたりで見事だ。
  夜の女王のアリアには、舞台全体が宝塚のステージのような銀幕世界にもなる。

 指揮は、今年5月大阪フェスティバルホールでのロッシーニ「チェネレントラ」の園田隆一郎(このときは日本センチュリー交響楽団)。
タミー丿はテノールの鈴木准。2、3年前いずみホールでリートを聴いたときより随分😊が丸くなっておられてわからなかった。
 ザラストロは後半持たなかったのか、残念。 二幕の夜の女王アリアのコロラトゥーラも高音にすこし無理があった。
 だが最近は、佐渡オペラ今年7月「魔弾の射手』、5月の「チェネレントラ」藤原歌劇団合唱団といい、脇役の実力が高くなっていると言えばよいのだろうか?
 プログラム中、「モーツアルトのオペラは、最上級のアイスを使ったプレミアム・ソフトクリーム」飯尾洋一氏の文にあった。
  ソフトクリームがオペラの音楽でメイン。コーンが物語、或は演出・衣装等。クリームを食べて冷たくなった口内に香ばしいコーン噛んで食べる心地よさ。好い表現だ。そしてモーツアルトの四大オペラを「フィガロ」を正統派楽コメ 「コジ・ファム・トウッテ」は大人のラブコメ
 「ドン・ジョヴァンニ」は地獄のラブコメ 「魔笛」メルヘン+ラブコメ+寓話 だそう。
  見事に仕切られていま
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すね。






posted by きりん at 01:12| Comment(0) | コンサート聴き歩き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月21日

思い出に残る  ヘルベルト・ブロムシュテット 91歳  マーラー『巨人』 ハイドン『ロンドン』NHK交響楽団

ブロムシュテット 自伝.png
忘れられないコンサートの1つ
マエストロ・ブロムシュテット指揮で  N 響定期 マーラー 交響曲第1番 ニ長調『巨人』 55’ 聴いた。
         1、ゆっくりと ひきずるように、自然音のように
         2 力強い動きで持ってしかし速過すぎずに 
         3、厳粛に悠然と、 引きずらず
         4、嵐のように速く
何を持って名演というのだろうか? 名声を勝ち得た指揮者が条件かもしれないが、聴き手と気候にも左右されるし、
心に耳に残る名演でも、自分の貧しい脳みそに入れておけるのは、これからも限られているのかもしれない。
大富豪でもない者が、誤解されやすい小さなサロンを経営してローカルに生きているので、生で満場が沸き立つ演奏を聴くのもそうそうない。
大阪でも名演奏には何度も巡り合っているが、東京となると聞く回数が絶対的に少ない。
でも人夫々だと思うと気が楽だ。
 新日本フィルハーモニーと最晩年のフランス・ブリュッヘン指揮の シューベルト「ザ・グレイト」
これは私の目からうろこ体験であった。同じ動機が延々と続くシンフォニーなので、いい加減飽いてくる印象の曲だったのが、
各楽章全て異なって聴こえてきて、別の部屋に通された感があって、色も異なり退屈などという曲ではなかったのだ!
  そう実感させてもらった名曲だった。知り合いもいて後で感想を言わずにはおられなかった。幸い楽屋口から出てきた楽団員の方と感謝でお話することができた。
  ヘルベルト・ブロムシュテット 91歳 と NHK交響 メンバーとの信頼関係もきっとそうであろう。
 マエストロの緻密な楽譜解読によって、巨人という曲が、弱音であっても細部までがくっきりと浮かび上がり、さらっと流れていくのではなくて、ピアニッシモもクレッシェントもよく聴こえて、必然的に瀑布のようなフォルテへと導かれる。いわゆる花の楽章がこの曲の最も華やかで美しい聴き所となっている。
  4楽章  何度もくりかえされるフレーズにも、全て彫刻的な彫りがあって、本当にこの曲が並大抵ではない複雑に織り込まれていく作品なのだ。 それが、何となく聴いていた私には、漸く見えてきたと思わせてもらえたのだ。 
クラリネットとオーボエ、フルートたちの鳥の鳴き声とそれを掻き消すようなトランペット、トロンボーン ホルン
金管で激しさを増す。聴く側にも、どこかで体内の血の流れが変わるときがある。4楽章で茂木氏のオーボエが会場に冴え渡ったその時を挟んで
流れが変わったようで高揚感に浸る。
  ここで漸く第一ヴァイオリンが主役だったのかと思う位に美しい旋律を奏でて、雄叫びをあげる金管を制御する。
ブロムシュテット翁は、終始ピアニッシモにまで下げながらフィナーレのトランペット、ホルン、トロンボーン、チューバ金管、木管、二台のティンパニー打楽器楽団員の音量を持続させるのにはとんでもないエネルギーがいる事を十分承知の上で、牽引する。  とにかくもこのお年で、疲れをみせない指揮ぶりで、煽るのではなく、混沌から輝かしいホルンとトランペット金管と木管、ハープ、打楽器の爆発に、ファーストヴァイオリンが慈しみ深い旋律で舞い染めたのだった。

 初めての NHKホール。2階席 C8列真中  ハイドン ニ長調 「ロンドン」 30’


posted by きりん at 22:09| Comment(0) | コンサート聴き歩き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月19日

LP .CD  鑑賞会

 小山 キヨシゲ 外山雄三 .png
バッハ ブランデン ハイドン  第6朝第7昼 .png
セレーノ メンバー.png
 しばらくぶりで  鑑賞会
お食事しながらですので、鑑賞中のおしゃべり、自己紹介で、どちらが主なのかわからないほどでしたが、ノワOFF鑑賞会は初めての方が来てくださって、相互に何かの御繋がりがわかってまた盛上がりました。
 @玉村洋平さんのヴィオラ協奏曲ライヴ録音 小峰航一さん
ヴィオラのソロが瑞々しい。豊中市文化芸術センター大ホール! 批評などおこがましくするものではありませんということをお断りした上で、初演を聴かせていただいたとき、ヴイオラの旋律が美しいので、オーケストラとの、例えば木管や弦との絡み合いがヴァリエーションとしてあれば膨らみがでるのではないかとの印象を持ちました。 
  聴いた曲は、書き漏れているかもしれませんが。ざっと記憶を辿ると。
A セレーノチェンバー・オーケストラ ライヴ録音 CD   J.S. バッハ
 ブランデンブルグ協奏曲 第3番 ト長調 第4番 ト長調
  ハイドン 交響曲 第6番 『朝』ニ長調 第7番 『昼』ハ長調
 豊中市文化芸術センター 小ホール
   指揮 静間 佳佑 コンサートマスター 横山亜美 
Bグレン・グールド  J.S. バッハ ゴルトベルク協奏曲 
Cジャック・ルーシェ  同上  
   広渡 さんご持参  
日本センチュリー がシトコヴェツキー指揮 室内楽編曲 でこの曲を演奏して珠玉であったこと、トリオ盤 彼がヴァイオリン
  ヴィオラにコセ、チェロにマイスキーの CD, ジュリアン・ラクリン。ヴィオラに今井信子、マイスキー盤をここで平井持参のを聴き比べたこと。
D管弦楽のための木挽き歌 小山清茂 
 管弦楽のためのラプソディー 外山雄三  日本フィルハーモニー管弦楽団 渡辺暁雄指揮 ラプソディーは皆さんに受けました。
  8分程の曲です。海外へ日本のオケ(○響か?)が遠征旅行で持っていき、アンコールで拍手喝采だったと聞いています。
 ラテンのオケなどがマンボなどを身体を動かしダンスしながら演奏するように、日本でもかけ声もあってもよいのでは?
クラシックは西洋の形式を踏襲するだけではないという意識が生まれて書かれた作曲活動の珠玉かと思われます。
 バーンスタインのナレーションで「ピーターと狼』懐かしい。このバーンスタインの声を小さくして(Mの協力で、お遊びでそんな事ができました)私の日本語ナレーション(訳して)を再録音したことがありました。細川さん持参
日本の歌 ランパルとアイザック・スターン ランパルとヨーヨーマ etc 
     細川さん持参
武満徹 秋庭歌 旅 鶴田錦史 琵琶
   平井悦子持参
ノーヴェンバー・ステップス 岩城宏之  NHK交響楽団 
 セレーノチェンバーオーケストラ コリオラン序曲

 映画音楽 早坂文雄  七人の侍  羅生門 細川さん 等等

  オーケストラ好きで、ソロも室内楽も好きで、残したい応援したい、歯がゆい想いと感動の演奏を聴きながら
 多いに語り、笑い食べて飲んで聴いてまた飲んでまた聴いて。。。。。。
バッハ ブランデン ハイドン  第6朝第7昼 .png

参加者 12人  
初めて同志でも、皆さん和気藹々 いい時間だったのではないでしょうか? 


posted by きりん at 00:38| Comment(0) |  CD,LP,DVD 鑑賞のひととき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする