2016年11月26日

Fazil Say ファジル・サイ ⇄ W.A.Mozart  モーツアルト F. サイ作曲「イスタンブール・シンフォニー」民族楽器が溶け込む大河絵巻のよう 飯森範親指揮 J.C.S.O.

 飯森範親指揮 J.C.S.O.定期 ファジル・サイ。 日めくりしてからの拙文。今日は友人と3人で終了後,盛り上がりました。素晴らしい演奏を別々の席で聴いても一緒に感動を分かち合えることはなんて幸せなことか?平凡な言葉しか出てきません。
歌劇「後宮からの脱走」序曲は、打楽器がトルコ風に活躍しますね。オスマン・トルコ軍の軍楽隊は脅威であったのが、トルコ趣味として音楽にも取り入れられてモーツアルトが成功した作品。
ピアノ協奏曲第21番 ハ長調 飯森シェフとは何回も共演しているそうで、サイ作曲交響曲第一番「イスタンブールシンフォニー」と納得のプログラム。日本センチュリーに新風が吹きました。今日は少し冷えましたが風はなく御堂筋は銀杏が沢山だったそうですが。
  サイは、生演奏を聴くのは初めてなのです。超有名曲ですが、こんなにも、ユニークで、楽しく、美しく、聴かせてもらえるとは! 
ジャズのように本当に頻繁にペダルを踏んでいるのか見えませんでしたが、やかましいのではなくて、ジャズのようにスイングしているかのように、「モーツァルトが、今ここに現れて、現代のシュタインウェイを楽しんで弾いてる〜」そう確信に近い体感をしました。第2楽章アンダンテは一転して、頭部から全ての汚れを洗い流してくれるような、ファンタジーに溢れて、オーケストラの上をスケートしているようで、胸キュンとなりました。 
第3楽章 アレグロ・ヴィヴァーチェ・アッサイは、またサイの独壇場で、オケを指揮しているかのように第一ヴァイオリン、チェロ側を見返していまして、力強く鍵盤を駆け巡りました。フリーの作曲家、ピアノの達人としてウィーンデビューと喝采を浴びた彼は、このように聴衆を楽しませたのではないでしょうか?
何が正統派かは、曲によって、日によって変わったかもしれないかなと思ったことでした。
  イスタンブールシンフォニーは、また軍楽隊のきついのかと思えば、第7曲、いろいろな曲想で、ネイという竹のような材質の細めで、尺八よりも繊細な音色の笛。ピッチが違うのでしょうか、二本取り替えてソリストが情景も内観を表現して、シターの小型を膝の上で、右手に銀色の爪をつけて弦をつま弾くカーヌーンという楽器は女性の華やかさも儚さも表現して、小型太鼓三つかをマレットでたたく打楽器奏者一人と各3人がソリスト。民族楽器を効果的にオケに溶け込ませて、情景や内省的情感を表現して、オケは、打楽器軍 チューバ、大活躍。でも軍楽隊の繰り返しではなくて、大河絵巻と言える素晴らしい演奏でした。フィナーレは、全てが波の向こうへ霞んでいくという最後でした。タクトは高く上がってゆっくり下ろされてから、👏👏夫々のパート、
をシェフが丁寧に讃えておられました。クラリネットソロの持丸さんの不思議なロングトーンが印象的でした。勿論盟友とも言うのでしょうか、サイも舞台下手からラフなジーンズで現れて、みなさん賞賛と満足の👏・
アンコールのトルコ行進曲は、サイ即興編曲版のようで、思わず笑いそうになりました。ヴィオラ、セカンドv n側がよく言える位置でニコニコして聴いてる楽員さんがいらっしゃいましたよ。同感なのだわ。お休みなさい。
posted by きりん at 02:07| Comment(0) | TrackBack(0) | コンサート聴き歩き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月10日

「ハイドン大学」 聴講 

「ハイドン大学」へ聴講に行きました。 「大学」って? これは、首席指揮者飯森範親さんと日本センチュリー交響楽団そして、たまにソロゲスト奏者参加で、ハイドンのシンフォニーとハイドンに影響を受けた作曲家の作品を織り交ぜて、8年或はそれ以上かけて完走しようという「ハイドンマラソン」シリーズ企画のプレ講義のことなのです。同楽団プログラム解説などでおなじみの音楽評論の小味渕彦之さんが講師。評論というと堅いイメージがありますが、意外な切り口が見え隠れして、連想が興味深いので、生の講演を聞きたいものと思っていました。
 10人少しの参加でしたが、みなさんクラシック音楽を長年聴かれているシニアの方が殆ど。
 いきなり故柴田南雄さんの交響曲「ゆく河の流れは絶えずして」昭和50年 中日新聞社委嘱作品 
  今年生誕100年。ちょうど半世紀前に作られた曲。仏教より来た無常観の最たる「方丈記」の冒頭をタイトルにした曲の2楽章を少し聴いて、ウィーン古典派を連想する箇所が見え隠れハイドンシンフォニーをパロディにしたようで意外でした。
 日本人が西洋クラシック音楽に目覚めて追いかけて来て昭和50年の頃、メタ・ミュージック(音楽史をテーマにした音楽)というジャンルを取り入れて作曲したとのこと。
  朝比奈隆氏のハイドン交響曲全曲演奏を試みた記録と挫折。その要因として当時の状況。
  カザルスホールでの新日本フィルハーモニー演奏。毎回指揮者を招聘。
1988年から始まって1991年までの指揮者記録に朝比奈隆氏も再度登場して、氏のアンコール前の長いスピーチ録音は、聴衆のどっと笑いもうかがえた挫折エピソード。
  最後に、ウィーン楽友協会大ホールにて、バーンスタイン指揮ウィーンフィルの88番「V字」をアンコールに4楽章を〇で「指揮」する映像を紹介。長年如何にウィーンフィルと相性よかったかが実証される演奏シーン。 YOUTUBE  で見られます。巨匠のお茶目ぶりと○○○○だからこそできる魅力、面白さを再発見した楽しい講座でした。 「主題労作」というドイツ語からの訳語も面白い。 古典の魅力=ハイドンの魅力 
 心身をバランスよくハッピーに導く。しかしながら曲が沢山だから、全曲演奏は並ではない企画。聴く方も気を長く持って、一曲一曲愉しむ音楽として聴けることを願っております。
この辺で。
    講師に乾杯! 

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posted by きりん at 00:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 美の回廊 魂の回廊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする