2022年10月19日

伊藤若冲が豊中に? 蔵我楽胡桃庵にて 弦楽四重奏団 R176

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 皆様 こんにちは!
 2021年から今年2022年にかけて、表面的にはそんなに変化を感じていなかったけれど、閉じた扉は、新しい風が吹き込まれ
 金木犀薫る蔵我楽胡桃庵も、今年2月から、4月、5月と伊藤若冲さんをオマージュしたお座敷コンサートを3回もしていました。
 10月には、このシリーズでは vol.4 となり、10月12日(水) (第2部 19時開演)豊中市立文化芸術センター多目的室にて、来年2023年9月5日の新曲委嘱コンサートのためのプレコンサートとしての位置付けで公開コンサート&レクチャーでもありました。午後の第1部には、ノワ・アコルデ音楽アートサロン15年の軌跡と出版記念のスライドショーと記念コンサートと分けて開催。自分でナレーションも入れて仕込みの連続でしたが、録音録画の s 君たちが「good!いいですね」と言ってくれて、本番が演奏家の皆さんと朗読チームもスタッフ司会進行の田中こうせいさん、スタッフのせいこさんとも阿吽の呼吸のように進めることができました。江戸中期の古都ウィーンから豊中、京都、大坂4つの都市の芸術文化の水先案内人として、企画制作、構成演出して、最後には伏見から天満橋まで『乗興舟』で聴衆の皆さんを淀川下りに興じていただくことができました。「こんなに仕込でバラバラにならないか」一抹の心配は、ラストへのクレッセンドですっかり消えていました。
  伊藤若冲へのオマージュと「仙人掌群鶏図』を守っておられる西福寺さんへの感謝の気持ちを忘れずにきたこと、文化財を大切にすることは人間の歴史を大切に貧富や身分の違いを超えて培ってきた先人へ合掌して、11月3日(文化の日木)蔵我楽胡桃庵での弦楽四重奏団R176をお迎えしたい。
 メンバーは、ノワ・アコルデ音楽アートサロンでも胡桃庵でもお馴染みのチェロの後藤敏子さんたち
 第一ヴァイオリン 小川晶子 
 第2ヴァイオリン 沼田久美
 ヴィオラ     坂元彰子
 チェロ      後藤敏子
  の皆さんです。
    「山の作曲家」であり、多様な作曲をされる世界的作曲家 近藤浩平さんも最近は常連となりました。
     それで今回は弦楽四重奏曲 「バードの主題による弦楽四重奏曲作品173』何やらこの番号は??
       ほんで、可愛いカエルも登場いたします。 ほなお後がよろしいようで〜

   


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2020年11月24日

2020年11月14日(土)安井悠陽 ファゴットコンサート開催されました♫

安井悠陽リサイタル。1年以上前から企画したものとして、演奏は、もちろんトークも立派で満足感ありのものでした。数年前ウィーンフィル来日公演(エッシェンバッハ指揮)のメンバー表に出てないのにファゴット首席の座にいるゾフィー・デルヴォーの日本デビューを聴いたのと同じように、彼のデビューも新鮮で、「凄いファゴットが入った!」と思ったものだった。 JCSO定期公演で、藤倉大の「シークレット・フォレスト」(指揮者 高関健)で、人間役のこの人のファゴットを聴いて決定的に確信を持った。このオケにも、ソリストとしても貴重な新人だと。中々少ないファゴットのリサイタルを日本センチュリー応援とともにサロン閉館までに出来たのは、諸々の意味において、たいへん幸いなことでありました。

https://www.facebook.com/100002287051732/posts/3575382859214581/?d=n
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2020年07月25日

ミラクル生まれたのは、コロナウィルスが教えてくれている。 清涼感あふれる ブラームスとシューマン CD  


  2020年7月24日 25日夏のミラクルトリオのリハがあって、お疲れ様片付けと三密回避の客席並べ、確認していると
 7時前。
  お隣駅豊中市文化芸術センター小ホールで、医療や福祉関係で働く人々へ感謝を伝えるために収録された収録曲を、生演奏されるという
  企画コンサートにネット購入していたことを、すっかり飛んでいました。 それに雨脚がまた大きくなっていたのですが、歩いていきました。
  後、500メートルでもタクシーに乗りたかったのですが、コロナ運動不足回避のために、早足であるいて到着。
  マスク鼻から上でなじみの方が多くて、声かけ合って着席すると、なんと久しぶりでしょうか!Y子さんが着席した真正面に第1ヴァイオン で出演されているではありませんか? 
  先ほど、弊さサロンで明日演奏するピアニストの
  N子さんから、お二人のCDを買ったばかり。 ブラームスヴァイオリンソナタ1番ト長調 作品78(雨の歌)
  シューマン第2番 ニ短調 作品121

  キャラメルシールを開けて、N子さんにはサインしてもらったけれど、Y子さんには、ここに出演とはしらなかったので、持って来れなかったし、持って来ても、このご時世、演奏者がロビーへでてくることも無し。
  旧交暖めは、 SNSメールで。Y子さんから「久しぶりに室内楽を一緒にできて、とても楽しかった」とのお返事がすぐに頂いて、
 千里如面の面持ち。


 実際に聴いた後半のプログラムは、  O. レスピーギ:リュートの為の古代風舞曲とアリア:
              第3曲より 「イタリアーノ」
             L.v. ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第11番ヘ短調 「セリオーソ」 O.p.95
                                     
        ベートーヴェン先生生誕250年というのに、恒例の第九合唱は、どこも完全に練習なし。
     交響曲は、先日ようやく日本センチュリーが、第3番とピアノ協奏曲第4番(ピアノ伊藤恵)を三密回避の観客に制限し、フィジカルディスタンスのステージ演奏ができましたのが特異なこととして報道されて、生演奏復活の兆しではあったのですが。
   こういう時こそ、室内楽をもっとしていただきたいと思っていたので、遅れてでも聴く事ができて実に至福を
    時でした。
     関西のオケから自発的に集まった音楽家の皆さんが、演奏出来る幸せをストレートに表しておられることに
     清涼感を感じました。まさにセリオーソな演奏。 有名なこのカルテットを17人で医療・福祉関係で働く人たちへの感謝をつたえるために既に府立服部緑地公演野外音楽堂で同じプログラムで演奏されたことを付記いたします。

   25日今日のコンサートは、ベートーヴェン先生が喜んでくださるプログラムでした。
    中でも後半のベートーヴェンピアノソナタ 通称「街の歌」で知られていますが、コロナウィルスの為に、4ヶ月前にロスアンジェルスから帰国した、サキソフォン奏者井上知香さんが、クラリネットに代わってソプラノサックスで演奏。これも珍しい編成でした。
  クラリネットで聴いてきたのですが、いつの間にかついてしまっていた、ただ剛腕なだけのベートーヴェンのイメージを削ぎ落としていくようで、また昨年11月に訪問したウィーンのパスクワラティハウスという彼がこよなく愛した眺望のよいアパルトマンで生まれた傑作群を思い起こしながら聴かせていただきました。
 井上知香さんは、クラシックサックス奏者として、ロスアンジェルスフィルハーモニーに所属。音色はとても柔らかく、明るく、バッハなどになるとリコーダーのように聴こえてくる奏者です。
  渡戸さんと奈良長谷寺での出逢いから今日ここ豊中市にある服部天神近くのサロンで実現したこと、お客様がとても暖かい拍手が鳴り止まなかったことが、全てを物語っていると思いました。
  コロナで帰国を余儀なくされたサックス奏者、ドイツでの演奏会を断念しなくてはならなかったピアニスト、オーケストラの仕事が次々になくなってさまよっていたコントラバス奏者3人3様ながら、リハを垣間みていると、昔からの同級生かのように、「箸のこけたことでも笑ってる女子学生たち」のようで微笑ましく、羨ましいものでした。
そんなことを見越してではありませんが、ノワ・アコルデ音楽アートサロンの方針として、アメリカのオバマ氏を勝手に大統領選を応援した、小浜市の地場産業であるお箸を3人にプレゼントしました。
  箸は橋のように音楽の架橋になって行く事をねがって、企画主催コンサートでは演奏者にプレゼントして来たのです。
  久しぶりでした。  
本吉ゆうこ 林典子さん  cd.png
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2020年07月03日

真夏のミラクル★今日だけのトリオコンサート   Chika  sax /Yuuko cb. /Noriko pf.

 新型コロナウィルスの感染拡大のため、3月からコンサートが殆ど延期、非常事態宣言のため休業、自粛ー stay home が続いて
いましたが、非常事態宣言自粛が解かれた6月初旬。 コントラバス奏者の渡戸由布子さんとFacebookで繋がっているので、
 コロナのために帰国中のサックスの知香さんという方と出会って、平井さんのノワ・アコルデ音楽アートサロンで何かできないかしらと連絡が入りました。
5年前の6月、Facebookさんが、由布子さんと林典子さんがノワ・アコルデ音楽アートサロンでコンサートをしてもらった思い出を知らせがあったところだったので、「なんかこれは!コロナのトンネルを抜けるためのお導き?」由布子さんとメールの弾み具合が、かなりアップしているのです。それも奈良で出会って5分くらいしか話していないのに「じゃ。何かしましょう!」と別れたそう。
 いきなりコンサートとは、二の足を踏むころでしたので、先ず無観客動画配信を提案、典子さんも自粛で生のコンサートがなく、しぼんでいたそうで、由布子さんが「典子さんが、こんなに飛びついて来たのは珍しい!?」と即返事あり。
 7月は、三密回避人数限定コンサート3つがすでに完売御礼になっていたので、これは生演奏で行きましょう!とトントン拍子に決まりました。
 若いチェロの女性が、ノワで弾き始めたとたんに「長いあいだ、こんなにいい響きのところで音を出していなかった!」と感嘆の声を挙げられたのに、こちらも熱くなったところでした。
 コロナはウィルスですから、私たち人間の思うようにはなりませんが、その特性を正しく怖がって、対処していくことは全員一致で、田中幸成さんも、とっても喜んでくださって、共催企画で7月24日土曜日に開催することになりました。ネット配信すると一ヶ月前に完売御礼となりましたので、リハーサルも2回3回と余裕が出ていい調子です。ベートーヴェンのピアノトリオ通称「街の歌」をサックスで入りました。ベートーヴェン生誕250周年に、彼の名作をノワ・アコルデ音楽アートサロンでされることになりました。知香さんのサックスの音色は、美しいので愉しみです。
  知香さんを応援しておられる、まほろばラボさんは、またまた昨年の7月初旬、ヴァイオリンの工房レクチャーとライジングスターコンサートをひらいてくださっていて、ご縁が巡ってきたようで、びっくりしています。
 コロナは禍ばかりではなく、音楽で繋がろうと歩み始めていると、こうした出会いがあるのですね。
 先ずは、手洗いをアルコール消毒をこまめに、マスク必須、熱中症も手を洗うことで体温を下げるそうです。
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posted by きりん at 11:18| Comment(0) | サロンコンサート&公開レッスン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年03月24日

浪花名所図会 大坂の名所も描いていた歌川広重 

毎年送ってくるカレンダーの中で、年々貴重なのがある。
大阪商工会議所ビル内に事務所がある、公益財団法人 大阪コミュニティ財団 のカレンダーだ。
月一回ずつめくる形式で、捨てるのがもったいないほどの「大阪の至宝」がよいカラー印刷なのだ。

2019年のをご紹介しよう。

原画は歌川広重なのである。 場所は、大坂 「安立町難波屋の松」リコーダーをしている方、古楽の方なら、場所はピンと来る筈だ。

アンリュウリコーダーギャラリーさんの工房で展示ギャラリーは、この地名からつけられたから。


 Jr 天王寺、大阪メトロ谷町線天王寺駅から直ぐ、阪堺線という、昔ながらの路面電車に乗って住吉大社を過ぎた商店街があるその辺りだろうか?

広重の肉筆画を彫師、摺師の手を経て創られた版画の実物は未だ見ていないが、樹齢何百年もありそうな老松の緑と左手に見える青い茅葺き大屋根3棟の見事な構図と色合いだ。手前には物見遊山に来た人々、それも殆どが近隣の町人衆のようだ。
右から番傘を持って軽い風呂敷荷物をかついで立つ後ろ姿の男。隣には杖をつく老人。首に茶色の小袋を巻き付けて見上げている。
人一人分あけて、白い手ぬぐいで、島田髪を隠しているが、普段着か道行きの色白の女。左には、こっぽりを履いて振り袖のまだ少女のような娘を見下ろしている。娘も母を見上げて横向き。 隣には日に焼けた旅の僧侶が杖をついて和やかに松を振り返って満足気だ。
その左手の男二人連れは、より松に近づいて、何だかんだとおしゃべりが聴こえて来そうだ。そしてその左にすっかりしゃがんでる男二人。

1人は大きく口をあけ、松の上より下の奥の根っ子を見ているのだろうか。最後の左の男は右手にあごを載せて、ふむふむうなずいている。見物人はこの9人 松の添え木は、見えるだけで29本もある。黄土色の地面と緑、難波屋という大坂では、著名商人の屋敷の松を公開していたのだろうか? しかし瓦葺きではなさそうで、白い障子が松の向こうに並び、三棟が続く屋敷である。松と屋根の間を白い霞みが通り抜け、夕焼けか早朝なのか、よき空気を感じる素晴らしい版画作品だ。 主人公の松の葉が大海の波のようにうねっているが、見物人を描いた広重もきっとこの人たちにスケッチを覗きにこられて、笑って会話交わしたことでしょう。
大阪の地下鉄=今は大阪メトロ長堀橋駅構内で、10数年前だったか「浪花名所図会」がタイル壁に再現されているのをびっくりしてみた記憶がある。隠れたスポットである。近くを通る時、大阪人、そして大阪に移り住んだ方、大阪に観光に来た方が隠れた「大坂の名宝」をもっと日の当たる所へ出してみていただきたいものだ。大阪メトロ谷町線谷町4丁目下車。直ぐ NHKホールと隣接の大阪歴史博物館は、新型コロナウイルスのため、3月末の時点で会館の見通しが付かない。 大坂画壇、猿を描かせたら絶品の森狙仙の「猿」や今や世界の JAKUTYU となった伊藤若冲の珍しい水墨鶏図も全てこの博物館所蔵作品として展示されている。それがどうやら見れる確率は少なくなった。コロナウィウィルスとはマラソンのようにじっくりと時に四つに時には、そらして新旧の友と外へでたいものだ。
この松見物の人々のように。

サロンばかりにへばりついてる者を「ない時」を見計らって誘ってくださいませ。
今日の服部天竺川沿いの松並木と河岸の雪柳も中々よい取り合わせでした。寒い風でしたが松林のある幼稚園の角にはお母さんたちと子供たち。🌸はまだかいな?
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posted by きりん at 17:41| Comment(0) | 美の回廊 魂の回廊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする